全力疾走と午前4時

進行性の神経難病になり8年目くらいだったはず。先祖の戸籍を取ったり、気になる土地の歴史を調べています。

進行性神経難病患者の髪の毛事情

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新しい介護ベッドとテーブルが来た日、もうひとついいことがありました。


初めての美容室に行ってきました。
進行性の神経難病患者の美容室問題って、結構大きいと思うんです。
他の患者さんはどうなんだろうか?


私は病気の診断を受けた後、常に考えていました。
いつか自力で美容室に行けなくなったらどうしようかと。
自宅から美容室までどうやって行くか、という問題もあるけど、私の場合は店内でどうするんだ?ということが一番の心配でした。


私はかれこれ17年位の間、縮毛矯正をしています。
薬剤を2回使うので、最低でも2回のシャンプーが必要。
その度移動。しかもメガネなし。
視力もかなり悪いので結構スリリング。


なのでいつまで美容室に行けるかな?プラス、いつまで縮毛矯正できるかな?ということをずっと考えていました。
当然私は癖毛です。
縮毛矯正をやめたら、どんな荒れ放題の髪型になるのか。
髪を綺麗にしておくこと身だしなみを整えることは、自尊心に関係していると思っています。
髪の毛が荒れ放題になると、身だしなみどころじゃなくなって、生活全部がどうでもよくなっちゃいそうで。


病気の進行とともに、段々人間じゃなくなっていくように感じているけど、縮毛矯正を諦めたら完全に人間じゃなくなるー!
なんてことを、ここ2〜3年は考えていて。
訪問美容も考え出してはいるけど、縮毛矯正はやってないだろうからなぁ。


そんなことを考えながらもながら、日々髪は伸びる。笑
どうしたらいいか結論は出ないまま。
ホットペッパービューティーで見つけた近くの美容室。
最近オープンしたばかりで、なんとシャンプーの移動が無いお店!
髪を切る椅子のままシャンプーができる!
まるで床屋さん。


美容室で切るのはこれが最後かもしれないと思いながら、ここに行ってきました。
進行性の病気であること、次回は無いかもしれないこと、色々な思いを話してやってもらいました。


今回は縮毛矯正はかけなかったのに、今までで一番マシ。
マシというか歳相応に見えるし、満足度は高いし。
なにしろ、その場でシャンプーができる感動が凄かった!
シャンプー台へ移動する、あの恐怖を味わうことなく全てが完了する。
こんなに素晴らしいことはありません。

今回はカットとトリートメント。
帰りにお土産も貰いました。
また次回どうするか悩むんだろうけど、もう一度行きたいな。