全力疾走と午前4時

進行性の神経難病になり8年目くらいだったはず。先祖の戸籍を取ったり、気になる土地の歴史を調べています。

精神的なセルフネグレクトだったのか

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私は今後、病院と同じくらい美容院に行くことを大切にしようと思う。
もしかしたら、美容院に行くことの方が重要かもしれない。

私は18年前に初めて縮毛矯正をした。
それまではサイババみたいな髪型だった。葉加瀬太郎とも言うかもしれない。(笑)
以来ずーっと縮毛矯正をしてきた。
だけど、あれって施術時間が長いのだ。
健康な人だって大変だと思う。
この病気がわかった頃はまだ頑張れた。
でも段々と大変になって、いつまでこれを続けられるんたろうかと、美容院に行く度に考えるようになった。
そして縮毛矯正をいつ引退するかを真剣に考えるようになった。


で、コロナがやってきた。
コロナと両手の骨折で家の中に籠る日が続き、どんどん伸びる髪の毛。
当然ちんちくりんに。
真夏に入り我慢できなくなった私は、近所の千円カットでとりあえずサッパリすることに。
人に会わないこの時期に、高いお金をかける必要があるのか?
縮毛矯正引退は今なのか?
そんなこと考える気も起きないくらい、コロナがどうなるか見通しはつかないし、頭は荒れ放題だし。
それで切ってしまったのだ、短く。


そのとき、長かった縮毛矯正生活を終わりにしよう、これからはただショートで行こうと決めたんだ。
2度の骨折で病状も進んだし、生きたまま終活を始めたつもりだった。(終活は生きてる時にするもんだった)


それがねー、あれから1年経ってねー。
もう1度やりたいな、と思うようになってきて。
本日1年以上振りで縮毛矯正をしてきたわけだ!

ボサボサ頭で1年を過ごした後、サラサラストレートヘアを手に入れた私は、もう1度人生が始まったような感覚を味わっている。
もうボサボサ頭でいいと、残りの人生それでいいんだと決めると、他のあらゆることがどうでもよくなってしまう。
もうこれでいい、どうせできなくなるんだからこれでいい、それもどうでもいい。
人生の全てがどうでもいいと。
決して大袈裟ではなく、精神的な終活に突入してしまう。


それが今日、再び始まったのだ私の人生。
綺麗にするって凄いこと。
今日を諦めないこと。
進行性の難病だから、全てを諦める、そんなことはしなくていいんだと。
ほとんどのことは諦めるんだけど、美容院に行くこと、縮毛矯正は諦めなくてもいいんだと考えが変わった。
あの手この手を使って、ギリギリまで美容院に行ってやろうと今日決めた。
美容師さん、尊い仕事です、感謝。