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全力疾走と午前4時

脊髄小脳変性症の患者本人が書くブログです。神奈川在住の脊髄小脳変性症・多系統萎縮症患者及び家族のメーリングリストの窓口になっています。参加ご希望の方は当ブログのお問い合わせからご連絡ください。

防水スプレーで呼吸困難?・・・台風の夜に救急か

怒涛のように毎日が過ぎていく。
書きたいことはいっぱい、なのに追いつきません。
本当に連日のようにいろんな出来事が起きます。



まずここに大事な情報を・・・
防水スプレーで検索してきた方の為に。

日本中毒情報センター
http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf

もう一か所

神奈川県医師会中毒情報相談室
http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf



防水スプレーで息子が呼吸困難に

今日はこの話を。
防水スプレーって、普段から使うという人はよくいるんだろうか?
傘とか靴とか、レインコート、あとなんだ?
ちなみに私は使ったことがありません。
だから起こった事件だったのかもしれません。



うちの息子は、高校生。
高校に入ってからやたらとオシャレに目覚めてしまいました。
それでヘアスプレーやら、消臭スプレー、いろんなものを買ってきます。
そして今回の主役、防水スプレーを買ってきました。
もう一度言いますが、私は使ったこともなければ、買ったこともありません。



数日前の夜、息子の部屋に行くと、「母さん、息ができない・・・」と赤川次郎の小説に出てきそうなセリフ。
ドアを開けるなり、その言葉です。
普通となりますわな。
なんのこっちゃ?
訳わからないです、母は。



で、気付いたのが部屋の臭い。
シンナー臭いというか、マジックのインクの臭いというか。
まあ、変な臭いです。
息子はもがき苦しんでいる様子ではなくて、息がしにくい、意識しないと呼吸がしにくいというものでした。



まずは状況の確認

本人の説明によると、閉めきった部屋(6畳)で、靴に防水スプレーをかけた。
10分くらいして、息が苦しくなった。
慌てて部屋の窓を開けた。(部屋の入口は閉めたまま)
それでも息苦しさは変わらず、スマホで防水スプレー苦しいというワードで検索。
なんかとってもヤバそうだ、と思ったところで私が部屋に入ってきた、ということらしかった。



1から10までツッコミどころ満載。
バッカじゃないの?としか言葉が出てきません。
スプレーの缶にはきちんと書いてあります。



屋外で使用すること



吸い込むと有害って書いてあるし・・・
なんで閉めきった部屋で、そんなもの使うのよー!
注意書きは読まなかったらしい。



とにかく家中の窓を開けて換気。
息子を別の部屋の風がよく通るところに連れていきました。
この時点で私は、防水スプレーの成分がどういうものか分かっていませんでした。
だから身体に綺麗な酸素を送り込み、身体の中の薬の成分が減っていけば、状態は落ち着くと思ってたのです。
息子が様子は落ち着いていたので、まずはやりかけの台所を片付けてから、と思っていました。
今夜は息子にかかりっきりになると思ったので。



肺が防水コーティングされちゃったってこと?

とっ散らかったまな板の上を片付けながらも、スマホで調べてみる。
そうすると凄いことがいっぱい書いてあるじゃないか。
入院治療とか、何カ月も経ってから入院とか・・・
どういうこと?となり、すぐに台所どころじゃなくなって(ダジャレみたいだ)パソコンの前にでんと座って検索~!



どうやら防水スプレーにはフッ素樹脂というものが入っているらしい。
フライパンのコーティングに使われたりするあれです。
このフッ素樹脂を吸い込むと、肺胞に異常が起こり、肺水腫などを引き起こしたりするらしい・・・と知り、ビックリ。
吸い込んでからいくら換気したって、手遅れじゃないか。


救急に連れて行かなきゃ

台風の夜だったこともあって、私も困った。
この風の中、外に出たら、間違いなく私は怪我するし。
小さな子どものしたことなら感じないはずの怒りもどんどん大きくなって、とにかくバッカじゃないの!を繰り返してしまいました。
夫にも今言ってもしょうがないと何度も言われたけれど、我慢できない。
なんでこんだけきちんと屋外でと書いてあるのに、窓も開けずに部屋で使ったのよ!と。


まあ、怒りが収まらなかった。
それだけ、深刻なことになるんじゃないかと心配だったから。
呼吸に問題が出るということで、顔色や唇の色、呼吸の乱れなどがあれば、迷うことなく(当たり前だ)救急車を呼びました。
ただその間にも、どんどん症状が軽快していきました。


その後は中毒情報センターに電話して、受診の目安を教えてもらたり、
救急病院の情報を教えてくれるところに電話をして、2件病院を教えてもらい、病院に電話をして断わられたり。
防水スプレーの中毒症状だというと、うちでは診られないのでもっと規模の大きい病院に当たってくれと言われたりして。


それで結局、どんな急患も断らないということでテレビにも取り上げられたことのある、大規模な病院に電話。
状況の説明をすると救急の看護師さんから、軽快してきているなら朝まで待ってもOK、様子が変わるようならば夜中でも受診するようにと言われ、一安心。
安心していいんだかなんだか分からないけど、あの病院の救急担当の看護師さんが言うなら、それでいいだろうと判断しました。
まあその後もどんどんマシになっていったので、その夜は高校生の息子と添い寝しました。


呼吸器内科を受診、安心

そして翌日、呼吸はどうかときくと、もう意識しすぎて何が普通か分からないと言われ、それもそうかもと。
学校は遅刻して行くことにして、呼吸器内科へ。
防水スプレーも忘れずに持っていきました。
レントゲンンも撮ってもらい、問題ないですよと言われ、やっとやっと安心しました。
先生にも注意書きをよく読むように言われて帰ってきました。


実は私も防水スプレーの怖さなんて知らなかった

翌日から、息子は消臭スプレーや防水スプレーをベランダで使うようになりました、マスクも忘れずに・・・
今回息子に何回バカと言ったか分かりませんが、実は私にも防水スプレーがそんなに危険なものだという認識はありませんでした。
ただ、缶の注意書きは読むと思いますけど。


調べて初めて、使われている成分を知り、それが肺に入ることでどんなことになるのかを知りました。
他にも知らないだけで、かなり危険なこともきっとしているんだろうなと、例えるならハンカチ落としをしているような気持になりました。
息子も、親と住んでいる時にこういうことになってよかったのかもしれないなと、思いました。
他にも男の子特有の心配事はたくさんありますが、これでひとつ親子揃って大事なことを知ることができて良かったです。

お願いだから、無事に大人になって下さい・・・