私の病気は進行性だから、できることが少しずつ、できないことに変わっていく。
できないことが増えるはずなのに、最近できるようになったことがひとつある。
できるようになったというより、やってみたらまだできたという、それだけのことなんだけど。
それは何かというと、お風呂掃除!
なんでできたかというと、あまりに寒かったから。
病気が判る前から何年も体調が良くなかった私は、なかなかお風呂掃除ができなかった。
億劫で億劫で、最低限の家事は頑張ったけど、お風呂までは手が回らなかった。
少しずつできる家事が減っていったので、家族も自然にシャワーだけで充分になってしまって。
そうなるともう、誰もお風呂掃除なんてしなくなるという。
シャワーだけで大丈夫だったんです、私も。(笑)
神経難病は寒いと身体が固まって、動きにくいと言われます。
それについては、去年の冬までは実感として分からなかったんです。
が!今年は分かってしまった!
こういうことか、寒いシャワーは怖い。
温かい湯舟に入ったりしないと、裸で浴室になんかいられないと、急に思うようになりまして。
バブを買ってきた。
アース製薬 温泡 ONPO こだわりゆず 炭酸湯 入浴剤 20錠入(5錠x4種)
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バブ自体にはそれほど期待はしていなかったんだけど、シャワーに入るには浴槽にお湯を張らなきゃという理由で頑張ってみた。
注意しながら浴槽の中に入って洗う洗う。
浴槽のサイズが小さいのか、私が大きいのか?すっ転べるほどの余裕がないのがかえって安心感になりまして。
やればできるじゃんと、今までもったいなかったなーと。
お湯を張ってバブを入れてお風呂に入ると、なんていう幸せ。
ゆずの香りと乳黄色のお湯。
にゅるっとした感じもたまらない。
お風呂ってこんなにいいものだったっけと、涙が出そうなほど嬉しい。
バブで泣くっていうのも、我ながらおかしなことだと思うけれど、ほんとに泣くほど嬉しいんだからしょうがない。
我が家のお風呂はまだ手すりをつけてない。
そのうちつけることになるでしょう。
手すりだけでなく、いつかは自力で入れなくなるのかな。
訪問入浴とかそういったものを、利用することになるかもしれない。
先のことだと思っているけれど、私にとってはかなりリアルな未来。
だから家のお風呂に入れるのは嬉しい。
どこかの温泉じゃなくて、バブのお湯だけどとっても幸せな時間。
12月の最初に買ったバブは12錠入り。
浴槽にお湯を張るなんて、月に1度か2度だった我が家で奇跡です。
12月26日時点で、残り2錠。
今月は10回も湯舟に浸かったということ。
水道代にも影響が出るんだろうな・・・でも、嬉しいかも。