全力疾走と午前4時

脊髄小脳変性症の患者です

杖に感じる無敵の安心感

あ、暑い・・・
今日も朝から30度越え。
それでも、この後買い物に出掛けます。


歩いたら20分位なんだけど、歩いていくか、バスで行くか。
どうしようか。


今、洗濯物を干し終わったところ。
ベランダに数分出ただけなのに、煮えそうだ。


この暑さの中、20分も歩く?
まあ、仕事の日だったら、歩いて行きますけど。


それと杖。
どうしようか、持っていくかいかないか。
今日出掛けるのは、私にとっての地元中の地元。
子どもの頃から過ごしたエリアなので、たくさんの顔見知りがいる。
同級生のお母さんとか。


そうじゃないエリアや、職場方面に行くときは、もう杖を持って行かれるけど、地元はねえ・・・
たった歩いて20分の距離でも、子どもが生まれてから住んでいる今の場所と、大人になるまでいた場所では、ちょと違う。


この先、症状は必ず進むんだから、杖くらいで見られたくないとか、言ってられないんだけど。
杖を持っている私を始めて見る知人は、何を思うかな。
なんて言うかな。
一切触れないのは不自然だから、何かは言われるだろう。
「どうしたの?杖。」なんて言われたら、なんて答えるのが正解なんだ?


その質問に真面目に考えると、外に出られなくなりそうだ。
今は杖があれば歩けるけど、この先歩けなくなる、そんなこと言うのか?


いやいや、そんな説明いらないだろう。
この問題を他人事だと思って、考えてみる。


「どうしたの?杖。」


と聞かれたら、


「あ~、ちょっとね」


これでいいんじゃないか?


普通なら、ちょっとって何?どうしたの?とは聞いてこないだろう。
普通ならね。
それ以上の説明を求められたら、どうしようか。


困ってしまうけれど、その人との関係性で決めればいいか。
歩きづらいからと言えばいいかな。


これから私とかかわりのある人には、この先必ずある程度の説明をする事になるんだから、しょうがないか。
今日、杖を持って出掛けるか悩んでいるけど、杖のある安心感を知ってしまったから、持っていくんだろうな。


今までは外での安全に関しては、自分で注意するしか方法がなかった。
でもそろそろ自分だけ注意しても、守りきれないというか無理だなと、感じるようになってきた。
やっぱり、「この人はちゃんと歩けない人なんだ」と、すれ違う人に認識してもらう必要がある。


杖を持っていない時は、心の中で「私はちゃんと歩けない、それは無理~!」とかぶつぶつ言っていました。
杖を持っていれば、それがいらない。
誰が見たって、私は歩行に問題がある人に見える。
本当に無敵の安心感。
杖無しでの外出というのは、パンツ穿かずにスカートで外出するようなもの。
ただただ心細い、と思う。
やっぱり、杖を持ってよかった。