全力疾走と午前4時

進行性の神経難病患者になり6年目です。先祖の戸籍を取ったり、気になる土地の歴史を調べています。

心を守る方法

自分はどうして生きなきゃいけないんだろう?
定期的に考えるアイツがやってきました。
脊髄小脳変性症の診断を受けて、来月でまる6年。
その間、常に考え定期的に闇に落ちる。
最近は戸籍沼、先祖沼にハマり、それはそれは楽しい毎日を送っている。
はい、絶好調です。
多分病気になって以来、こんなことは初めてです。


古い戸籍に出てくる人達には、これは酷すぎじゃないかと言いたくなるほど、厳しい人生を生きた人もいる。
いや、そんなのばっかりです。
その、そんなのばっかりにどっぷり浸かっていると、私の難病がシンプルな困難に思えてきます。
アイスクリームでいうとバニラ味みたいな感じ。
難病以外にも家族の問題だったり、自分では困難が多い人生だと思っているんです。
それでも古い戸籍に載ってるあの人達に比べたら…私はバニラ。



でもさでもさぁ…
福祉乗車券を手に入れた私は、人が多い場所まで出かけるようになりました。
するとみんなとっても簡単そうに歩いてる。
無意識でも歩いてる、転ばない。
一方私は転ばないように必死。
これを続けないと歩けなくなってしまいそうで必死。
どんなに頑張っても今の状態は維持できない。
進行性なんだからそりゃそうだ。
甲斐がないのよね、今までにも書いたことがあると思うけど。
頑張ったらいつかは報われるかもしれないと思うことで、人は辛いことも耐えられるんだよな。
それに未来のことは分からないから。
頑張っても報われることはない、むしろ悪くなる。
そんな未来が分かってる私達って、どうやって正気を保ったらいいんでしょうね。


今楽しくてしょうがない私と、正気が保てるかどうか?という私と、ふたりの私が一緒に存在します。
まぁ、定期的にこういうことを考えるのも、自然に身につけた心を守る方法かもしれません。