今朝は何とも言えないスタートで始まりました。
数か月前に少し読んでそのままになっていた遠藤周作の沈黙、なかなか難解で思うように読み進められずにいた本です。
それをもう一度読み始めたのは3日前だったか。
読み始めたらもう止まらなくなって、あっという間に読み終えてしまった。
クリスチャンでもなんでもないけど、気になったから読んでみたという訪問看護師さんがいたんだけど、その人は一晩で読み終えたそうだ。
「途中からは一気に行けるわよ」と話していたけど、その通りでした。
ロドリゴとガルペが日本に辿り着いたところまで読んでストップしていたので、そこから読み始めてみたら、ぐんぐん引き込まれてしまいました。
もともと読書は好きだけど、最近はネットばかりの毎日で。
読みやすい文章しか読んでいないので、ちゃんとした本を読む自信がなかったんだけども、なんとかなった。
時代が江戸時代なのと、場所が長崎なので登場人物の話す言葉だけが、ちとイメージしにくかった程度で、山や海の情景は自分がその場にいるかのようにリアルに感じられました。
私が教会に行くようになってもうすぐ2年。
2年通ったらこんなもんだよねという程度に聖書やキリスト教の知識はあるので、予備知識ゼロで読むよりはよかったかなと。
ロドリゴが転ぶ時のキリストの言葉や、転んだ時に鶏が鳴いたこと。
この辺りはクリスチャン的には、なんとも言えないところだなぁと。
でもこの小説の中で鶏が鳴いたのはこの時が4回目じゃないのかと、私の数え間違いかもしれないけれど。
鶏が鳴くと言うのは、何でもないようだけどキリスト教的には意味があるはずだから「あ、鶏鳴いた」と数えてたんだけどなぁ。
凄く気になるけどあの長くて重いお話の中から、鶏が鳴くところを探し出すのは大変すぎるので止めておきます。
そして話の結末は、ロドリゴが転んでよかったねという一般の人が持つであろう感想を私も持ったけれど、形を変えただけど、その後も更に深い信仰を持ち続けたようでよかった。
とっても疲れたけれど、読んでよかったと大きな声で言いたくなるような本でした。