昨晩息子と話していて、目から鱗が落ちました。
なんの話かというと、去年から息子が頑張っている簿記会計の世界のお話です。
彼が去年の11月に合格した日商簿記1級試験の合格率は5%台。
100人受けたら95人が落ちるっていう、そういう試験です。
私も夫もそんな難しい試験、よく頑張ったねぇと随分褒めたし喜んだんですが、息子に言わせれば「全然凄くないよ」らしい。
本当に優秀な人は日商簿記1級なんて受けない
東大生は税理士なんて目指さない
言われてみればその通りかも、なんだか納得。
東大生が日商簿記1級取って、どうするの?と息子が言う。
確かに、多分必要ないだろうな。
1級取るのも税理士試験に挑戦するのも、その力がありますよという客観的な評価が必要な人なんだと息子は言います。
なるほどね、なるほどね。
自分が今挑戦している税理士試験は、凡人同士の戦いなんだと。
日商簿記1級も、凡人達が本気出して激しく勉強しただけなんだと。
凡人の戦いか
いつそのことに気付いたのかと聞いたところ、1級試験の少し前だという。
自分達凡人が目指すような試験を、本当の天才は受験しないからと、敵は全員凡人だと。
さっきから凡人凡人うるさいですが、昨日は息子の言葉にビックリしました。
要は普通の人がどのくらい努力できるかってことなんだと、そして履歴書に書く高校名は一生変わらないし、大学にも行ってない自分が生きていくには、税理士の資格が必要でしょ、と。
だから凡人の自分は努力するしかないと。
高校を卒業して専門学校に入り、去年の簿記1級に受かった時、私は本当に嬉しかったし安堵しました。
資格自体も安心の材料にはなったけど、それよりも何をやってもダメだと思っていた息子が、努力すればある程度のことはできるんだという自信、この自信を持てたことが親としては一番嬉しかった。
やればできるという自信はこれから先、困難にあった時にきっと役に立つだろうから。
昨日の話で自信にプラスして謙虚さというか、客観的に自己分析できる冷静さも持ち合わせているということが分かりました。
去年の11月の1級試験、一緒に勉強した仲間は全員残念な結果になり、息子だけが合格しました。
その時に先生から「天狗になるなよ」との言葉を貰ったそうです。
一時期ピノキオの鼻がぐんぐん伸びてるみたいだなぁと、感じることもあったんですが、昨日の話を聞けて安心したし感心しました。
「俺、凡人だから頑張る!」という息子、見ていて母は嬉しいです。
それから息子のことばかりじゃなくて、自分のことも考える良いキッカケになりました。
私も凡人、努力しないといけないなと。
今日から頑張ります。