昨日は息子の卒業式でした。
高校の卒業式というのは、小中学校と比べると味気ないものですね。
卒業証書授与で息子や仲の良い友達の名前が呼ばれた時に、目に涙がたまってくるのを感じる程度。
特に大きな感動もなく終わるんだと思っていたら、最後に卒業生が歌を歌うという。
なんの曲かなと思ったら、この曲。
「3月9日」
脊髄小脳変性症の女の子のお話、ドラマ「1リットルの涙」で出てくる歌です。
まさか自分が同じ病気になるなんて夢にも思わず、私もドラマを見ていました。
当事者になってから聴く「3月9日」は、私にとって自動涙噴射装置みたいなものです。(笑)
あの曲が流れると、ほんとにウワーを涙が出てくる。
この曲を今から卒業生が歌うってよ、しかも保護者席の方を向いて。
どうしようどうしようです。
ピアノの演奏が始まり、自動的に涙。
前の方に座っていたので、何人かの卒業生には泣いてるのが丸見えです。
卒業式で感動している母ちゃんに見えたでしょうが、それだけじゃないのよ。
やっぱり思い出すのは、私が脊髄小脳変性症の診断を受けた直後の息子の頑張りです。
後から担任の先生から聞いた話では、授業も耳に入らないほど精神的に参っていたということでした。
それでも生活を崩すことなく、きちんと寝て起きて学校に通っていました。
その時は息子のことを考えてあげる余裕が全くなかった私でした。
今、思うことはただただよく頑張った。本当に偉かったね。
親の想像をはるかに超えて強く成長した息子を思いながら、滂沱の涙の難病母ちゃん。
息子はどんな思いで「3月9日」を歌っているのか?考えただけで切なくなってしまいました。
ただね、彼の中で脊髄小脳変性症と1リットルの涙、そして「3月9日」が結びついているんだろうか?
どうなんだろう、あのドラマが放送されていた頃、息子は小さかったはずだからなあ。
知らないかもね。