全力疾走と午前4時

進行性の神経難病になり8年目くらいだったはず。先祖の戸籍を取ったり、気になる土地の歴史を調べています。

卒業式と合唱「3月9日」

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昨日は息子の卒業式でした。

高校の卒業式というのは、小中学校と比べると味気ないものですね。

卒業証書授与で息子や仲の良い友達の名前が呼ばれた時に、目に涙がたまってくるのを感じる程度。

特に大きな感動もなく終わるんだと思っていたら、最後に卒業生が歌を歌うという。

なんの曲かなと思ったら、この曲。




「3月9日」





脊髄小脳変性症の女の子のお話、ドラマ「1リットルの涙」で出てくる歌です。

まさか自分が同じ病気になるなんて夢にも思わず、私もドラマを見ていました。

当事者になってから聴く「3月9日」は、私にとって自動涙噴射装置みたいなものです。(笑)

あの曲が流れると、ほんとにウワーを涙が出てくる。

この曲を今から卒業生が歌うってよ、しかも保護者席の方を向いて。

どうしようどうしようです。

ピアノの演奏が始まり、自動的に涙。

前の方に座っていたので、何人かの卒業生には泣いてるのが丸見えです。

卒業式で感動している母ちゃんに見えたでしょうが、それだけじゃないのよ。

やっぱり思い出すのは、私が脊髄小脳変性症の診断を受けた直後の息子の頑張りです。

後から担任の先生から聞いた話では、授業も耳に入らないほど精神的に参っていたということでした。

それでも生活を崩すことなく、きちんと寝て起きて学校に通っていました。

その時は息子のことを考えてあげる余裕が全くなかった私でした。

今、思うことはただただよく頑張った。本当に偉かったね。

親の想像をはるかに超えて強く成長した息子を思いながら、滂沱の涙の難病母ちゃん。

息子はどんな思いで「3月9日」を歌っているのか?考えただけで切なくなってしまいました。

ただね、彼の中で脊髄小脳変性症と1リットルの涙、そして「3月9日」が結びついているんだろうか?

どうなんだろう、あのドラマが放送されていた頃、息子は小さかったはずだからなあ。

知らないかもね。




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