全力疾走と午前4時

進行性の神経難病になり8年目くらいだったはず。先祖の戸籍を取ったり、気になる土地の歴史を調べています。

岩崎航さんの五行歌を読む、静かな時間

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進行性の難病、筋ジストロフィーの詩人岩崎航さんの本を買いました。


点滴ポール 生き抜くという旗印

点滴ポール 生き抜くという旗印


岩崎航エッセイ集 日付の大きいカレンダー

岩崎航エッセイ集 日付の大きいカレンダー


本なんて読む時間が無さそうな時に買ってきてしまい、いつ読めるかな~なんて思っていました。
忙しかったのは事実なんですが、確かアイロンがけの合間か何かに、手に取って読み始めてしまいました。
五行歌のほうは、目についたページからどんどん読みました。
最初から1ページずつ、行儀よく読んだわけではないです。
見た瞬間にグイッと引っ張られるような強烈さを放つ詩がいくつもあったので、そういう詩から読みました。



私は今は自分で歩けるし、ご飯も食べられる。
でもいずれできなくなりそうなことを知っている。
病気は違うし、自分の症状がどこまで進行するか分からないけれど、ある意味私の未来を生きている人の詩。
こんなに感情移入というか、魂に直接入り込んでくるような本を読んだことがない。



岩崎航さんの本を読んでいる時って、心の中で読書している感覚。
うまく説明はできないけど、ある種のセラピーを受けているようなものかもしれない。
その時々で引き込まれる詩が違う。
そして読むと、心が穏やかになる。
今日の私が選ぶ詩はこれ。





子ども時代は懐かしい  


でも、昔に帰りたいとは思わない


大人になり


いろいろあっても


今の方が断然いいさ






この本に出会えてよかったと思う。