全力疾走と午前4時

進行性の神経難病になり8年目くらいだったはず。先祖の戸籍を取ったり、気になる土地の歴史を調べています。

認知症、なりたくてなった人はいないんだよな

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昨日は「私は犯人」なんて書いて、申し訳なかったです。

すみません。

もうちょっと違う書き方があったらよかったんですが、思いつかず。

あれで許してください。





今日は今日で切ない出来事がありました。

スーパーでカートを押しながら、売り場を歩いていた時のこと。

不自然なぶつかり方をしてきた人がいて、こえ~よと思っていたら、何やら話しかけてくる。

年齢は60歳くらいでしょうか、身なりも全く普通の女の人。

控えめになんだけど、私に話しかけてくる。

「娘さんですか・・・」

言ってる意味が分からない、私を誰かの娘なのかと聞いているのか、近くを通った女の子をあなたの娘かと聞いているのか?全く分からない。

そのあともピタッとついてきて、ずっと話しかけてくる。

これは私にくっついてきてるのか?どういうことだろうと思いながら、店内をあちこち動き回ったけど、その間ずっと私の真後をついてくる。

私、振り返る。話しかけてくる。

ようやく変わった人なんじゃなくて、認知症とかそういうことだと気付いた私。(遅いよ)

一応聞いてみた。



おうちはどこですか?


・・・


どこから来られたんですか?


家です




あ~この人、やっぱり変な人じゃない、病気だ。

そのまま店内のサービスカウンターへお連れして、対応をお願いしてきました。

そのあとゆっくり買い物をして、最後にサービスカウンターの近くを通ったら、まだ同じ場所に立って店員さんに話しかけていました。

あのままだったら、店外に出た後もずーっとついてこられそうで、だって私よりしっかり歩いていたのでね。ありえる。




でもね、とっても切なくなってしまった。

子どもの頃から住んでいる地元のスーパーだったので、その人は同級生のお母さんだったかもしれないなとか考えてしまって。

あの人にも若かった頃があって、健康だった時代があって、今は病気になってしまって。

今の姿だけじゃなく、50年60年と生きてきた歴史があって、そう考えると病気って残酷だなと。

女優のアン・ハサウェイが、難民の受け入れ停止やイスラム圏7カ国からの入国禁止令を出したトランプ大統領に対して、SNSで上げた声。


「アメリカは、コントロールできない状況によって人生が壊されてしまった人々を受け入れるだけの力を持つ国であるからこそ偉大なのです。(中略)我々は、必要に迫られ入国するひとたちを迎え入れる伝統を続けるべき、もしそれができないのであれば、我々に意味はありません」


ちょっと違うけどコントロールできない人生での出来事、病気は切ないなと思いました。