全力疾走と午前4時

進行性の神経難病になり8年目くらいだったはず。先祖の戸籍を取ったり、気になる土地の歴史を調べています。

冷凍食品を買い込んだ日

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脊髄小脳変性症、私達患者から沢山のものを奪っていきます。

1リットルの涙にもそんな言葉があったはず。



できること、なんにもなくなっちゃう



そんなような言葉。

自分に限っては例外だと、人間は思いたがる。

当然私もそう考えます。

そんなにいっぱい持っていかれたくないなと。

でも現実には、いくつか持っていかれてしまいました。

それは生きている限り、止まることなく続くこと。

もう、これ以上あげるものなどないですよと言ったって、なおも持っていかれるんだと思います。


分かっていても、できなくなることを受け入れるのは難しい。

そしてまたひとつ、私はできなくなったことを受け入れました。

できなくなってきたことに伴い、それを補う方法を取り入れたと言ったほうが正しいかも。

必要だとは思いながらも、なかなか受け入れられなかったこと。

それは子どものお弁当に、冷凍食品を使うこと。

な~んだと思われるかもしれないけれど、なかなか抵抗がありました。



娘は高校生になったら、自分でお弁当を作ると言っているけれど、どこまで本気かわかりません。

今、中2です。

最低でもあと1年。

でも多分、あと4年は私が作るお弁当。

最近はお弁当の中身が悲しいことになってきて、お友達に「お母さん大丈夫?」と言われる日が多くなったようです。

体力無くて、1日にできる料理の品数がとっても少ないです。

シロメシとお味噌汁、あと何かおかず1品、みたいな・・・

あとはなんとかもう1品できたりできなかったり。

その他にお弁当となると、ああ大変。

そんなに作れない。

玉子焼きひとつ作るのも大変です。

手がもう少し器用に動かせれば。

片手だけで置いてある箸を右手に持てれば。



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(ピンクのお弁当箱は、まだ詰めている途中)




だから、できなくなった自分を受け入れました。

冷凍食品、いっぱい買ってきました。

これでお弁当ちゃんと用意するんだ。

冷凍食品だっていいのだ。

子どもにお弁当作ってあげるのだ。

今日は冷凍食品を買い込んでから、初めてのお弁当の日。

新しい私になって最初のお弁当なので、頑張った~!

玉子焼きを作り、ブロッコリーも茹でました。

今日のお弁当、お友達に可哀そうがられないよね。



杖を持つことを決めた日、冷凍食品を使うことに決めた日。

こんな感じに、できなくなった自分を受け入れる日が増えるんだろうな。

今年はこういうの、何回あるんだろ。




どんと来い!



そんなふうに言える私になりたいです。